仮想通貨の換金方法は?換金で気になる手数料と税金!

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銀行に預金を預けても利息がほとんどつかず、各種手数料ばかりが高く、預金の意味がない状況ですね。

そこで、近年、仮想通貨投資目的で保有する人が多くなってきました。また、ネット上でのキャンペーンや広告視聴で仮想通貨をもらい、取引所や販売所で増やしてきる人もあるかと思います。

今では、ビットコインやMONAコインで商品を購入できるショップやサイトも増えてきました。

しかし、まだまだ実社会で、法定通貨の”円”と同じように使うところまできていません。なので、ビットコインや、その他様々なアルトコインで価値を増やしても、円に換金して現実社会で使えなければ、資産価値がありません。

ではどうすれば、円に換金できるのでしょうか?

仮想通貨の換金方法と注意点について見てみましょう。

1.仮想通貨の換金とは?

仮想通貨の換金とは、電子的なビットコインのような暗号通貨を、法定通貨(日本円やドル)に換えることです。

仮想通貨を始めると(BTC/JPY)といった表示を見かけると思います。これは通貨ペアと言って、取引に使用する通貨の組み合わせです。

(BTC/JPY)の表示は、「ビットコインを日本円で売買する」ことを意味し、(ETH/BTC)とあれば「イーサリアムをビットコインで売買する」ことです。

前に書かれているのが「主軸通貨」(基軸通貨)、後に書かれているのが「決済通貨」で、どの通貨で買ったり換金できたりするかを示しています。

また、(BTC/USD)であればビットコインを米ドルで、(BTC/EUR)ならばユーロに換金する取引です。主軸通貨にはモナコイン(MONA)やリップル(XRP)などのあらゆるアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)が入ります。

例えば、円でビットコインを買って、ビットコインで海外の珍しいアルトコインを買い、それが値上がりして換金するには、まず円に換金できるアルトコインにしてから、日本円で出金することになります。

では、運用して増やしたビットコインやアルトコインを、円として引き出すにはどうすればよいでしょうか。

手持ちのビットコインを円にして出金するのには、両替商専用ATMで換金したり、デビットカードを利用したり、また仮想通貨交換所で日本円にして出金する方法があります。

2. 換金の方法

香港を始め海外を旅すると、いたるところに外貨両替所がありますね。最近では日本でも、都心の駅周辺で両替所を見かけるようになりました。

【仮想通貨の両替所】

日本国内には、外国人観光客の多い地域に、有人のビットコインの両替所があります。

SAMURAI EXCHANGEでは、日本各地の観光地で、有人店舗の両替所を運営しています。

観光案内もしながら、外貨両替所とビットコインの交換サービスを提供し、本人確認をし、ビットコインを法定通貨に交換してくれます。

新宿ゴールデン街店

 東京都新宿区歌舞伎町1-2-6 三経ビル1階

 03-3202-0888

 09:00-23:00
休憩時間:13:00-15:00

 

築地駅前店

 中央区築地3-10-9

 03-6264-3401

 7:00-20:00
※ 築地市場休みの日は9:00〜18:00

 

渋谷センター街店

 東京都渋谷区宇田川町26-7 1F

 03-6416-3137

 11:00-22:00

この他にも、原宿、浅草、上野、大阪道頓堀、大阪日本橋、長野松本、沖縄などに店舗がありますので、詳しくは下記 公式サイトでご確認ください。

– – – -> SAMURAI EXCHANGE

仮想通貨交換所は、金融庁の登録制になり、指導勧告に対応できない所は閉店を余儀なくされています。下記両替所は、現在取り扱いが停止されています。

東京中野の現金屋:https://cashshop.jp

福岡のFUTURE EXCHANGE:http://f-exchange.com

一方、資本力のある大手のビットポイントジャパンと提携して、株式会社エボラブルアジアの子会社ビジョンが、東京や沖縄の両替所でビットコイン両替サービスを展開してゆくと発表しています。

株式会社エボラブルアジア

https://www.evolableasia.com/news/1009

今後、東京オリンピックに向け、外国人旅行客が増えるに伴い、外貨両替所も増加し、ビットコイン両替所も増えると予想されます。

【仮想通貨専用ATM】

日本では銀行のATMはいたるところに設置されていますが、仮想通貨ATMの台数は非常に少ないのが現状です。

東南アジアやオーストラリア、南アフリカを始めとする海外では、仮想通貨の実用化が進んでおり、仮想通貨の両替ができる専用ATMを見かけます。

海外で最もATMの設置が多いのはアメリカで、約2000箇所を上回り、統計順位では、カナダ、イギリス、オーストリア、ロシアと続き、日本は19位で、まだ17台となっています。

ATMでは、指紋や顔認証で本人確認をした後、ボタン操作とQRコードでスマホのウォレットを使って、法定通貨と仮想通貨の売買ができます。

日本でビットコインのATM(BTM)を設置している会社に、BMEXがありました。https://www.bmex.biz/personal.html

残念ながら2017年に金融庁の指導が入り、2018年6月7日に仮想通貨交換業の登録申請を取り下げ、現在では取り扱いが停止されているようです。

https://www.bmex.biz

4月13日、業務停止命令を下されました。
期間:平成30年4月13日から平成30年6月12日仮想通貨交換業の登録申請を取り下げました。
詳細は「株式会社BMEXの行政処分内容」をご覧ください

https://kasotuuka.com/exchanger0411-0413/#30413

仮想通貨交換業者は、金融庁の登録を受けるのに資本金最低1,000万円以上などの条件があり、取引所や両替所で取り扱いが一時停止されている所がありますが、再開の見込みなどの確認が必要です。

日本は仮想通貨のATM化で後れを取っていますが、OKI(沖電気工業)が、海外向けにビットコインに連動する「ATM」の生産を発表しています。

また、近年仮想通貨に参入してきた大手証券会社など、日本の金融大手が参入すれば、2年後の東京オリンピックに向けてATMが増えるのではないかと期待されています。

【デビットカード】

ビットコインで決済できる店はまだ少ないですが、ビットコインで決済ができるデビットカードがいくつかあります。

バンドルカードは、仮想通貨取引所のcoincheckと提携しているプリペイドカードで、ネットショップやVISA加盟店で使用できます。

参考:https://coinotaku.com/?p=747

店舗で使うリアルカードとネットで使えるバーチャルカードがありますが、ビットコインのチャージ機能が一時停止となっていました。

Coincheck(コインチェック)経由のビットコインチャージ機能と、円建てチャージ機能が追加されたようですが、サービス再開の状況は公式サイトにて随時ご確認ください。

バンドルカード

https://bitdays.jp/news/9812/

コインチェック再開のお知らせ

https://corporate.coincheck.com/2018/11/26/62.html

この他にも、海外の企業や、外国為替取引業者の進出も見られます

TenXカード:https://coinpost.jp/?p=24692

マネパカード:https://card.manepa.jp

しかしながら、現状では課題も多く、ビットコインのプリペイドカード化が普及するにはまだ時間がかかりそうです。

【仮想通貨交換所】

仮想通貨を円に換金するのに、両替所、ATM、デビットカードを見てきましたが、一番よく使われているのは、仮想通貨交換所で換金する方法です。

一度に大きな額の換金ができ、ビットコイン以外のアルトコインも資産運用できるのがメリットです。

日本の仮想通貨交換所の通貨の取り扱いは、ビットコインがメインなため、アルトコインの売買で困ることもあります。

アルトコインをうまく運用するには、複数の取引所・販売所を利用するのがお勧めです。

仮想通貨を始めて、ビットコインを入出金するには、仮想通貨の「販売所」を利用するのが便利です。販売所の提示した価格で、即座に簡単に売買できます。

また、仮想通貨の「取引所」で、板の指値で売買することができます。

取引の画面などの詳細は仮想通貨交換所によって異なりますが、一般的な流れをみてみましょう。

<仮想通貨交換所への入金方法>

サイトにログインし、メニューから「入出金」を選択します。

「ビットコイン(BTC)預入」を選択します。

「現在のビットコイン残高」と一緒に、「お客様用ビットコインアドレス」が表示されますので、このアドレスにビットコインを送信します。

ビットコインアドレスは、アドレスを間違えて送信すると、取り戻せなくなるため、画面のアドレスをコピペで貼り付けましょう。

送金額を入力して送金を完了します。

<取引所の板での換金方法>

ログイン後のトップ画面で「ビットコイン取引所」をクリックして、「取引所の売買画面」を出します。

画面には、売値と買値を掲載した表「板情報」と、発注画面があります。

板情報では、上部の緑の数値が売値と数量で、下部の赤の数値が買値と数量です。

発注画面の「数量(BTC)」に売却したい数量を、また、「価格(BTC/JPY)」に希望の売値を入れます。

赤字の買い注文の一番上に、最も高い値段で買ってくれる人の価格が表示されています。

画面下に「コインを売る」「コインを買う」のボタンがありますので、ビットコインと円の取引(BTC/JPY)で、「コインを売る」をクリックすることで、ビットコインを円に換金できます。

板で売るときに注意しなければならないのは、数量です。

一番高く買ってくれる人の価格だけを見て、数量を見ないで売却すると端数が残ってしまいます。

例えば、0.6BTCだけ買いたいという注文に対して1.0BTC売ると、残りの0.4BTCが売り希望の掲示板に掲載されます。

板取引では、売りたい人と買いたい人の価格がマッチすることで売買が成立します。

残りの0.4BTCが売り注文に掲載されると、その価格で購入してもよいという買い手が現れるまで待たなければなりません。

すぐに円に換金したい場合は、次の一番高値で買ってくれるユーザーに売るしかありません。

<円の出金方法>

ビットコインを購入し、購入時の価格よりも高値になって売却し、円に換金できたならば、次はそれを引き出す方法です。

円を希望の銀行口座に出金するには、トップ画面の「入出金」「日本円ご出金」を選びます。

「お客様口座情報」に、登録している銀行口座が表示されています。

「この銀行口座に出金」で振込先を指定して、金額を入力し、「日本円を出金する」をクリックし、希望の口座への送金が完了します。

通常は、翌銀行営業日までに円の出金は完了します。

参照:https://www.crypto-currencies.jp/bitcoin/acquisition/exchange.html

3.換金時の注意点

【入金時と出金時の手数料に注意】

手数料は、仮想通貨で利益を出すために極力抑えたいところですが、確定申告の計算をするときにも必要となる要素です。

どのような時にどのくらいの手数料がかかるのかを理解しておきましょう。

仮想通貨交換所では一般に下記の場合に手数料が発生します。

  • 入出金手数料:日本円や米ドルの入出金したとき
  • 売買取引手数料:仮想通貨を売買したとき
  • 送金手数料:仮想通貨を送金したとき
  • レバレッジ手数料
  • 売買差額のスプレッド

手数料は、仮想通貨交換所によって異なり新規参入の大手取引所では、ユーザー数を増やすために手数料を一時的に無料にしているところもあります。

これはキャンペーンの一種ですので、今後変更されることもあり、公式サイトのチェックが必要です。

また、無料でも条件付きスプレッドもありますので注意しましょう。

<入出金手数料>

口座を開設したら、最初に仮想通貨交換所に、通貨を買う元手となる資金を、手持ちの銀行口座から円で入金します。

また、取引で利益が出たり、途中で取引をやめたりする場合は、仮想通貨を円に換金して、自分の銀行口座に移動させることで出金します。

このような場合に、入金手数料と出金手数料が発生します。

手数料は取引所によって異なりますが、通常は500円程度となっています。

しかし、GMO証券のGMOコイン、DMMインターネットのDMMビットコイン、本田CMで有名になったBITPoint、金融業界では老舗のbitbankでは、入出金手数料が無料です。

ただし、bitbankは出金手数料だけ540〜756円かかります。高い!

仮想通貨交換所の入金手数料が無料でも、出金元の銀行の振込手数料がかかることもあります。要注意です。

<売買手数料>

売買手数料には大きく分けて2つのタイプがあります。

a  販売所で、業者と売買するときの手数料

b  取引所で、板取引で売買するときの手数料

 

販売所で売買するときの手数料

仮想通貨販売所を運営している業者と、通貨を売買するときの価格は、買うときは割高、売る場合は割安になります。

しかし、一度に多くの仮想通貨を即座に売買することができ、価格変動で急いで決済したいときに便利です。

取引所で板取引するときの手数料

取引所で「板」を使い、個人間で希望価格のマッチングにより売買する方法です。板取引では、maker(メイカー)手数料とtaker(テイカー)手数料があります。

maker手数料:指値注文で、自分の注文が板に並んだとき

taker手数料:成行注文で、板にある注文を成立させたとき

<送金手数料>

仮想通貨の送金は、ブロックチェーン上でマイニングという作業で、取引が承認されることで完了します。

ですから、送金手数料は取引所に支払うのではなく、マイニングをしてくれるマイナーに支払います。

銀行で送金するより手数料が安く、日本円に換算すると、数十円~数百円程度になります。

DMMビットコインは0.0008BTC

金融老舗のbitbankは0.001BTC

Fisco(フィスコ)も0.001BTC

現在、GMOコインと、BITPointは送金手数料が無料です。

気に入ったアルトコインを買うのに日本の取引所では扱いがなく、海外の取引所に送金しなければならないことがあります。その場合は、送金手数料が無料のところから送金するのがいいですね。

<レバレッジ手数料>

レバレッジ手数料は、スワップポイントとも呼ばれ、レバレッジ取引をする時にかかる手数料です。

レバレッジ取引とは、テコの原理で「小さな力で大きなものを動かす」ように、「小さな資金で大きな資金を動かす取引」のことを言います。

BIT PointとDMMは日本時間の午前0時、GMOコインはニューヨーク市場が締まる朝7時

その時刻を過ぎてポジションを持っていれば手数料がかかります。

その時刻までに決済すれば手数料はかかりません。

ですから、取引を開始してから、スワップポイントの受払いが確定する前に、BITPoint・DMMなら午前0時よりも早く、GMOなら午前7時より前に決済すると、レバレッジ手数料を払わずに取引することができます。

レバレッジ手数料は、BITPointが0.035%、GMOとDMMが0.4%となっています。

<スプレッド(売買差額手数料)>

スプレッドとは、仮想通貨交換所が売買の窓口となり、その報酬に、購入価格と売却価格の差益を得る仕組みで、ユーザーから見れば売買する時の手数料です。

販売所は安く買って高く売ります。一方、ユーザーは買った通貨を直ぐに売れば、買取価格よりも安くしか買い取ってもらえません。

つまり、スプレッドが小さいほど頻繁な売り買いで、利益を出しやすいことになります。

GMOやDMMの販売所は、手数料完全無料が魅力ですが、スプレッドが広く設定されており、その分売買手数料がかかっています。

GMOはビットコインが1%前後、アルトコインが3〜10%

DMMはビットコインが0.2〜0.5%、アルトコインが3〜10%

それに対して、BITPointやbitbank、Fiscoなどの取引所では、ビットコインのスプレッドはほぼなしで、アルトコインは1%程度となっています。

「仮想通貨に慣れてくれば、販売所ではなくて取引所で売買したほうがお得」と言われるのは、スプレッドで損をしないためです。

しかし、販売所はまとまった数量でもその場で売買することができ、価格の高騰・暴落時に売買のチャンスを逃さないという点では、販売所も選択肢に入れるといいでしょう。

【税金に注意】

仮想通貨の現金化には税金対策が必要です。仮想通貨を現金化して利益が出ていれば税金を払わなければなりません。ちなみに、利益の計算には、上記手数料を経費として引くことができます。

<仮想通貨で利益が出る場合>

仮想通貨で利益が出たと見なされるのに3つのケースがあります。

  1. 手持ちの仮想通貨を現金化した場合
  2. 他の通貨の購入で、手持ち通貨が値上がりしていた場合
  3. 商品購入で、手持ち通貨が値上がりしていた場合

<仮想通貨の利益の分類>

上記の行為で仮想通貨に利益が出ている場合は、所得があったものとみなされ納税義務が発生します。コインを購入して保有しているだけでは税金は発生しません。

「利益が出ている」とは、例えば、ビットコインを買ったときから、それを売却したり、それで商品を買ったりする時点で、購入時よりビットコインの通貨価値が上がっている場合の利益を言います。

つまり、通貨の価値の値上がり分が、確定したときの利益を指します。株が値上がりしたときに利益分に税金がかかってくるのと同じ発想です。仮想通貨の利益は、雑所得に分類され、総合課税で本業の年収にプラスします。そして、合計額を課税対象基準とし、累進課税の税率で納税します。

最後に

仮想通貨は、通貨供給が不安定な世界の多くの国々で、その国の法定通貨より信頼されて利用されるようになり、カフェやラウンジでの支払いが可能な地域も増えてきています。

海外では、仮想通貨の両替所やATM、デビッドカードの普及にめざましいものがあります。東京オリンピックを控え、日本の仮想通貨の交換方法がどのように進化してゆくのか、大手金融機関がどのくらい参入してくるのか、政府がどのように交換業者を管理し、仮想通貨の利益にどのように課税してくるのか、まだまだ不透明な部分があります。

円が値上がりしても、毎年の税額は変わりませんが、ビットコインの値上がりに対して課税されるのは、庶民としては意外な盲点です。

次回は、仮想通貨で利益を得たときの納税についてみてみましょう。

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【参考】まもなく海外銀行口座開設の受付